23/03/2023
栗山監督、WBC優勝、おめでとうございます!
【日本一への挑戦 ~釜利谷高校男子バレーボール部の秘密~】
その① 推薦の言葉
「日本一への挑戦」は2007年に弊社が発刊した書籍です。1990年代に、三冠を含む全国優勝を短期間に重ねたチームがありました。釜利谷高校男子バレーボール部です。その監督だった、蔦宗浩二氏の書籍です。
目次を見ますと、
第1章 勝てる指導者になるために
第2章 選手を育成するために
第3章 強いチームを作るために
第4章 試合準備を万端にするために
第5章 最適な部活動経営をするために
まず、指導者が研鑽しながら、選手を育成し、そしてチームを良くして、試合に勝つという道筋が一つずつそのまま各章にまとめられています。
チームを本当に強くしたいと思ったら、絶対お薦めの書籍です。その中身を知っていただくために、これから不定期ですが、何回かに分けて、その中身を少しずつ紹介しようと思います。
1回目は蔦宗氏の友人で一緒に指導の勉強もしていたという、現日本ハムファイターズ監督(当時はスポーツキャスター)の栗山秀樹氏が寄稿してくれた、「推薦の言葉」の冒頭部分です。
「推薦の言葉」
スポーツ界で世界とよく比較されるのは、プレーヤー・指導者・マスコミです。日本人プレーヤーが世界で活躍する場面は増えてきています。しかし、マスコミには様々な事情でジャーナリズムに徹しきれないという問題がある一方、実は指導者問題が、日本では一番重要な課題だと思っていました。もちろん日本には素晴らしい指導者が多く存在します。しかし、その多くの方は今まで培ってきたものを次に伝えていくという発想に乏しく、そのノウハウは個人のものでしかない状況でした。ですから私自身、指導者を育てる環境作りが急務だと考えていました。
今回、蔦宗先生が書いて下さったこの本は、日本には無かった指導者のための教科書的なものであり、まさに先生ご自身の考えが「カタチ」になったものでした。そういった意味でこの本がスポーツ界に必要で、多くの指導者の方に読んでいただきたいというのが強く感じた印象です。
同時に、長年培ってきたノウハウや疑問を解いていく術とは、間違いなくその指導者の持つ秘密のコツです。その秘密を表に出すということは、きっと自分の経験を多くの人に活かして欲しい、そしてまだまだ自分は成長の途上、明日にはさらに進化していくという、大きく強い想いがあるからこそ、何のためらいもなく、自分のこれまでの財産を、広く伝えていけるのだと感じます。
現役時代に蔦宗先生の主催する勉強会に参加させていただいてから、長年にわたり懇意にさせていただいていますが、先生が「次の国体は絶対に勝ちます、この前の全国大会で負けた理由がハッキリわかりました」と宣言したことがあります。そんなことを言う指導者に、私は会ったことがありませんでした。しかし、先生は実際に全国優勝してきました。「バレーボールが問題ではなく、最後の局面で一人の選手が自分自身から逃げていたから、自分と向き合わせてあげればよい」ということが、そのときの負けた理由と国体への改善点でした。蔦宗先生は本の中にも「笑い」の重要性を説いていますが、いつも気難しい話をするわけでもなく、流れのなかで人を見ながら色々なことを考えていて、人の捉え方に本当に長けている方だなと感じています。私から言わせて頂くと、一つの指導者の理想像です。
http://ec.volleyball.ne.jp/p/34