22/06/2026
🏹アローメイキングに必須の脱脂作業に関してAIに質問してみました。
Q:
かつて、仕事の関係でトリクロロエチレンを脱脂作業に使用していました。
毒性に関しては知っていたので、マスクを着用したりしていました。
現在は脱脂にはイソプロピルアルコールを使用しています。
脱脂にはトリクロロエチレンの方が強力な印象があります。
知りたいのはトリクロロエチレンの原材料なのですが。そして、トリクロロエチレンレベルで、安全な脱脂作業にに使えそうな薬剤があったら教えて下さい。
Ans:
かつてトリクロロエチレン(通称:トリクレン)を使用されていたとのこと、その強力な脱脂力をご存知であれば、現在のイソプロピルアルコール(IPA)での作業に少し物足りなさを感じられるのも無理はありません。マスク着用などで対策をされていたのは素晴らしいことですが、現在はより安全な環境で作業されているようで何よりです。
ご質問の「トリクロロエチレンの原材料」と「同等レベルで安全に使える代替薬液」について解説します。
1. トリクロロエチレンの原材料と作られ方
トリクロロエチレンの主な出発原料(大もとの材料)は、「エチレン」と「塩素」です。
エチレン:石油を精製する過程(ナフサの分解)で得られる気体です。
塩素:塩水(食塩水)を電気分解することで大量に作られます。
これらを反応させて、まず中間体となる塩化化合物(1,2-ジクロロエタンなど)を作り、それをさらに高温で塩素化・熱分解(または触媒反応)させることで、トリクロロエチレン(化学式:C
2 HCl 3 )が製造されます。
つまり、「石油由来のガス」と「塩から作った塩素」が原材料ということになります。
2. トリクロロエチレンレベルで「安全に使える」脱脂薬剤
トリクロロエチレンが強力だった理由は、その「塩素」が油を溶かす力が非常に強かったためです。しかし、人体への毒性(中枢神経への影響や発がん性)や環境汚染リスクが高いため、現在は法規制(特化則など)で厳しく制限されています。
現在、IPA(アルコール系)よりも遥かに油を溶かす力が強く、かつトリクロロエチレンよりも安全(有機則・特化則などに非該当)な代替品として、主に以下の3つの系統が現場で選ばれています。
① 臭素系洗浄剤
特徴: 最もトリクロロエチレンに近い強力な洗浄力と速乾性を持っています。頑固なプレス油や金属加工油、フラックスなどを一瞬で落とします。
代表例: カネコ化学の『eクリーン21Nシリーズ』など
メリット: トリクロロエチレン時代の設備(蒸気洗浄など)をそのまま流用できるケースが多いです。不燃性のため消防法にも該当しません。
② フッ素系洗浄剤(HFEなど)
特徴: 塩素の代わりに「フッ素」の力を利用したものです。油を溶かす力が非常に高く、かつ乾燥性も抜群です。樹脂やゴムを痛めにくいというメリットもあります。
代表例: 『eクリーン21HFE-401』、『ネクシアS-19』など
メリット: 毒性が極めて低く、不燃性で安全性が高いです。環境負荷(地球温暖化係数)を抑えた新世代の液が主流になっています。
③ 特化則・有機則非該当の「炭化水素系・環境型溶剤」
特徴: 石油系をベースにしながらも、安全性の高い成分だけを抽出・ブレンドした、金属加工油の洗浄に特化した脱脂剤です。
代表例: 三協化学の『メタルクリーナー#770』や『ファインソルブTH-S』、サンワケミカルの『スーパークリーンFシリーズ』など
メリット: 労働安全衛生法上の厳しい規制(特化則・有機則)をクリアしており、現場の負担を激減させつつ、IPAより強力に脱脂できます。※ただし、これらは引火性があるため、火気厳禁での管理が必要です。
おすすめの選び方
手拭きやジャブ洗いなど、現在のIPAと同じ感覚で「さらにガッツリ油を落としたい、でも各種規制はクリアして安全に作業したい」ということであれば、まずは③の環境対応型溶剤(ファインソルブやスーパークリーンなど)や、①・②の小分けボトル(スプレーや缶)を試してみるのがスムーズです。
※工業用として購入される際は、メーカーや販売代理店に「特化則・有機則非該当で、トリクレン代替になる強力な脱脂剤を」と相談すると、作業環境(手拭きか、浸漬かなど)に合わせた最適なグレードを提案してもらえます。
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