10/04/2026
<スイング見抜き能力Ⅵの2,3>
今回は「速度過剰」と「緊張過剰」を説明していきます。
まず速度過剰からですが、これは「無理な動きで速度を上げている」という印象を与えてしまう運動の特徴です。動きが速いこと自体には問題はなく、むしろ望ましいことです。しかし、この速度過剰という特徴を持つ運動では「動きに使う力」や「動きの順序」を無視して動きの速度を上げているため、当然ではありますが最も速い動きが求められる局面とは別の局面の速度が速いということになってしまうのです。そのためパフォーマンスそのものの出来栄えは芳しくなく「意味なく速い」、「空回り運動的な印象」を与えてしまいます。
ゴルフスイングにおいては、ダウンスイングからフォロースルーにかけて、すなわちインパクトエリアの速度が速いことが理想になりますが、この速度過剰と言われるNG運動では「バックスイングのクラブの動きが速い」とか「腕の動きと協調しないダウンスイングの体の回転速度が速い」という現象があげられます。前者はゴルフスイングにおけるバックスイングの本来の目的である「ダウンスイング以降にクラブヘッドの速度が上がるようにするための準備動作」という点を忘れて腕力で闇雲にクラブヘッドを振り上げているスイングが例としてあげられます。よく見かける体を動かさずにクラブヘッドから素早くスタートしてしまうバックスイングですね。このバックスイングではクラブヘッドの体に対する位置がずれてしまうためにダウンスイング時の体の回転速度がクラブヘッドに伝わらない「振り遅れ」状態を発生させてしまいます。また後者の「腕の動きと協調しないダウンスイングの体の回転速度が速い」スイングは、左腕を下げる速度を無視して体を回転させてしまうというNGスイングの定番であり、右腕と右サイド上半身の共同作業で押し腕によりクラブヘッドの速度アップさせる振り方です。どちらのスイングも動きの速度がパフォーマンスに反映されない運動になってしまいます。
続いて「緊張過剰」です。こちらは無駄な筋緊張を発生させてしまう運動を指します。運動とは力が必要な局面で、できるだけ短時間で大きな力が加えられる方がいいパフォーマンスになります。たとえ力強くても力を加える局面が運動の目的に対してあまり重要でない局面である場合や、たとえ重要な局面であっても力を長時間力にわたり加え続けるという場合、その運動では望ましい結果は得られないことになります。ゴルフスイングにおいてはダウンスイング時の「右腕の力み」があげられます。右腕主体のダウンスイングではトップオブスイングから右腕でボールのある位置までクラブを運ぶため長時間力を加え続けることになります。その結果、クラブの自然落下による重力を味方につけたスイングができなくなります。これは運動としては効率が悪いですよね。バックスイング時に右腕でクラブを振り上げてダウンスイングでは左上腕をアドレス時に左上腕が位置した左胸の位置に「引き下げながら絞る」一瞬にだけに力を使いあとはクラブヘッドの重みでクラブを振ってしまうという運動が正解でしょう。また、回転動作でも右膝を軽く内側に絞っておいて上半身をバックスイング方向に回転させると体に戻りたい反応が出るのでその瞬間に左膝を止めて左腰をキュと引くと体は堰を切ったように回転を始めます。これも緊張過剰のない体の回転と言えるでしょう。
次回は「随伴動作」と「スポーツ運動学に基づく正しい運動の見分け方」のまとめです。
運動指導者は、自分ができるだけでは十分な指導はできません。勉強が必要です。
つづく
<コンバインドプレーン・ゴルフレッスン>
https://youtube.com/channel/UCbxK604xEd-IB4BgrNfXVEQ
飛んで曲がらないボールを何度も打ってスコアアップ
ゴルフはダンスだ ゴルフクラブは勝手に動かない
だから、飛んで曲がらないボールを何度の打つにはそれなりの体の動きが必要になる
「コンバインドプレーン理論」はゴルフスイングを「体の横の回転」と「腕の縦の動き」の合成と考えています。この考えに基づくとスイング中の両腕、両脚、体幹の正し動きが明確になります。そんな考えからゴルフスイングや矯正法、ミスショットの原因解説や修正法などが開発できました。それらをすべて2~3分ほどの動画にまとめて見やすくしました。是非参考にしてください。
https://youtube.com/channel/UCbxK604xEd-IB4BgrNfXVEQ