01/08/2024
【元日本代表 築城智選手によるパリ五輪バレーボール解説:日本xアルゼンチン戦】
サルミングバレーボール公式ホームページに、SALMING契約選手 バレーボール元日本代表 築城智選手によるパリ五輪日本代表戦の解説ページを開設しました。
http://www.salmingvolleyball-japan.com/analysis.html
【元日本代表 築城智選手によるパリ五輪バレーボール解説:日本xアルゼンチン戦】
■試合のスタートが良かった
VNL(ネイションズリーグ)での戦績も含め、下馬表的には日本有利と予想されていたと思いますが、オリンピックという大舞台でともに初戦を落としていたため、試合の入りが非常に重要だと感じていましたが、日本が第1セットを西田選手のサービスエースと関田選手の見事なトスワークで奪い取ったのは大きかったと思います。
■ミドルブロッカー3選手の起用法
小野寺、山内、高橋(健)の3選手がうまく起用されていました。
小野寺選手は他の二人と比べて、ミドルブロッカーながらにオールラウンダーに近い技術の持ち主なので、ブラン監督の中では第1ミドルの役割ではないかと思います。
山内選手は相手のブロッカーをよく見てスパイクを打ち分ける、特にラリー中のBクイックを相手の嫌な所に落とす技術が優れています。
高橋(健)選手は、なんと言っても堅いブロックと、打点の高い足の長いスパイクです。
3人誰が試合に出ても、それぞれの持ち味を発揮することができますが、現段階で関田選手とのコンビネーションの精度の部分で、今は山内選手がスタートで出ているのではないかと思います。
■充実したバックアップ陣
宮浦選手はVNLから西田選手のバックアップとしての起用が定着し、常に結果を残しています。西田選手と遜色無い活躍が期待できるのは、日本の強みの一つかと思います。
大塚、甲斐の両選手は、石川選手、髙橋(藍)選手の調子の上がらないときに起用されています。大塚選手は主にレセプションでの起用、甲斐選手はどんな場面でも自分の持ち味を存分に出していて、代表の中でも屈指の強心臓の持ち主、緊張しないタイプではないかと思います。
■築城智が見た両チームのベンチワーク
(あくまで予測ですが)日本代表はコンテ選手のスパイク時はP6(OH)の選手がややライン方面を優先して守る方針を取っていたように思います。また試合を通して日本のサーブが走っていたこともありますが、極端にコミットブロックを減らしていました。相手ミドルブロッカーにある程度決められることは許容範囲だった、もしくはミドルを使わせないサーブを打つ方針だったように思います。
一方アルゼンチン代表は、第1、第2セットを失った後、第3セットからローテーションをS2からスタートさせ、関田選手が前衛時にエーススパイカーとマッチアップさせたように思います。
■アメリカ戦への課題
ドイツ戦、アルゼンチン戦の2試合では、日本のレセプションがいつもより乱されていた印象です。もちろん相手の好サーブで乱されるのは想定内だとしても、フローターサーブでも攻撃に繋げるのが難しい場面が多いように感じたので、その点が不安材料です。
またVNLで決勝まで進み、オリンピックでいよいよ金メダルが狙える位置に来たことを、全員が間違いなく実感しています。その意識があるために、ほんの少しだけいつもよりプレーが硬くなっているように思います。
【SALMING契約選手 築城智 ついき・さとし】
1992年1月16日長崎県生まれ。ポジションはリベロ。
2014年に初めて日本代表入りし、2017年にはワールドグランドチャンピオンズカップでベストリベロ賞を獲得。
2020-21から2023-24までドイツブンデスリーガでプレーし、ベストリベロ、ベストレシーバーを受賞、2年連続でチャンピオンズリーグベスト8に進出。
#バレーボール #パリ五輪
VNL(ネイションズリーグ)での戦績も含め、下馬表的には日本有利と予想されていたと思いますが、オリンピックという大舞台でともに初戦を落としていたため、試合の入りが非常に重要だと感じていましたが、日本が第1セ....