マリンアスリート Marine Athlete

マリンアスリート Marine Athlete 七里ヶ浜全域をホームとする1994年創業のサーフショップです。元JPSAプロサーファーでサーフ歴50年の長沼義弘がオーナーです。”波との対話の仕方、楽しみ方”を追求して幾年月 生涯現役で頑張ります

マリンアスリートは「波との対話」をコンセプトにカスタムオーダーを主体に1994年に深沢に開店して18年間営業。その後2012年5月に現在の鎌倉高校前ポイントの近くに移転! 数々のMagicBoard、Wetsuitを世に送りだしました。

24/07/2026

レールの仕事

レールは何をしているのか?

サーフボードの性能を語るとき、ロッカーやアウトライン、コンケーブの話はよく出てきます。

しかし実は、サーフボードの性能を最も左右している部分は、レールかもしれません。

ところが、多くのサーファーは、
「レールは曲がるためのもの」
くらいの認識ではないでしょうか。

もちろん、それも間違いではありません。

しかし実際には、レールはそれ以上に多くの役割を担っています。レールの形状が変わるだけで、テイクオフの速さも、スピードも、ターン性能も大きく変わるのです。

今回は、レールが担っている4つの重要な仕事をご紹介します。

① 横滑りを止める

サーフボードは、水の上を滑っています。

もしレールがなければ、水をつかむ部分がなく、ボードは簡単に横へ流されてしまいます。

ターン中にレールを水の中へ入れることで、水の抵抗が生まれ、ボードは横滑りすることなく進行方向を変えることができます。

つまり、レールは「水の中のタイヤ」のような役目をしているのです。

レールがしっかり水をつかむほど、ターンは安定し、狙ったラインを維持しやすくなります。

② 水を切る

ボードの前方へ流れてきた水は、レールに沿って後方へ流れていきます。

このとき、レールが適切な形状であれば、水は余分な乱流を起こさず、スムーズに後方へ流れていきます。

その結果、

・加速しやすい
・スピードが落ちにくい
というメリットが生まれます。

反対に、丸すぎるレールでは水がまとわりつきやすくなり、抵抗が増えてしまいます。

これが、小波用ボードとパフォーマンスボードでレール形状が異なる理由の一つです。

③ 水を逃がす

レールは、水を「切る」だけではありません。

どこへ、どのように水を逃がすかもコントロールしています。

例えば、ソフトレールでは、水はレールを回り込むように流れます。

一方、ハードレールでは、水はレールのエッジで剥離し、真後ろへきれいに放出されます。

この違いが、

・スピード
・回転性
・ドライブ感
を大きく左右します。

テール側だけハードレールになっているボードが多いのも、後方で水をきれいにリリースし、効率よくスピードを生み出すためなのです。

④ 揚力をコントロールする

実は、これが最も重要な役割かもしれません。

サーフボードは、水に浮いているだけではありません。

走り始めると、ボトム面には飛行機の翼と同じように揚力が発生します。

その揚力を大きく左右しているのが、レール形状です。

レールが丸いほど、水はボードの下側へ回り込みやすくなります。

一方、シャープなレールでは、水が下側へ回り込みにくくなり、揚力の発生位置や大きさが変化します。

つまりレールは、

「どれだけ浮くか」

だけでなく、

「どこで浮かせるか」

まで決めているのです。

前寄りで揚力が発生すればテイクオフは安定しやすくなり、後ろ寄りで発生すればボードは軽快に反応しやすくなります。

レールは、揚力そのものだけでなく、そのバランスまでコントロールしているのです。

この違いが、

・テイクオフの速さ
・ボードの浮き上がり方
・ドライブ感
・コントロール性能
へとつながっていきます。

レールはサーフボードのハンドル

多くのサーファーは、長さや幅、リッター数ばかりを気にします。

もちろん、それらも大切です。

しかし、同じサイズのボードでも、レールを変えるだけで、まったく別の乗り味になります。

サーフボードは、アウトラインだけでも、ロッカーだけでも走りません。

レールが初めて水の流れをコントロールすることで、それまで設計されたすべての性能が初めて引き出されるのです。

だから私は、シェイプの最後に何時間もかけてレールを削ります。

レールには、それだけ大きな仕事があるからです。

サーフボードは、

・レールで水をつかみ、
・レールで水を切り、
・レールで水を逃がし、
・レールで揚力をコントロールしています。

だからこそ、サーフボードの性能はレールで決まると言っても、決して大げさではありません。

https://ogmsurf.com/?p=44654

Kamakura today OGMよりロッカーについて
22/07/2026

Kamakura today
OGMよりロッカーについて

なぜロッカーが強いと曲がりやすいのか?

サーファーなら誰でも、
「ロッカーが強いボードは曲がりやすい」
と聞いたことがあるでしょう。
では、なぜ曲がるのでしょうか。
よく言われる答えは、
「接水長が短くなるから。」
確かにその通りです。
しかし、それだけでは本当の理由は見えてきません。
今日は、その先を少し掘り下げてみたいと思います。

ボードは水の上を滑っている
サーフボードは走っているとき、ボード全体が水に浸かっているわけではありません。
実際には、ボトムの一部だけが水圧を受けながらプレーニングしています。
つまり、ボードは「浮いている」というよりも、水の上を「滑っている」状態なのです。
そのため、実際に水がボードを支えている長さが、ボードの動きに大きな影響を与えます。

接水長が長いと何が起きる?
想像してみてください。
2mのスキー板と、1mのスケートボード。
どちらが小さく回れるでしょうか。
もちろんスケートボードです。
サーフボードも同じです。
水に支えられている長さが長いほど、ボードは直進しようとする力が強くなります。
つまり、
直進安定性が高くなる
ということです。
その代わり、向きを変えようとすると、その長い接水部分全体の向きを変えなければならないため、大きな力が必要になります。

ロッカーが強いと回転半径が小さくなる
ここが一番重要なポイントです。
ロッカーが強くなると、実際に水圧を受けてプレーニングしている長さが短くなります。
すると、ボードはより小さな円を描いて向きを変えられるようになります。
これは車でも同じです。
大型バスは小回りが苦手ですが、軽自動車は狭い道でもクルッと向きを変えられます。
サーフボードも、水に支えられている長さが短いほど、回転半径が小さくなります。
その結果、
「クイックに動く」
「板が返ってくる」
という感覚になるのです。
もちろん、回転半径は接水長だけで決まるわけではありません。
どこまで水がボードを支えているか、そしてどこに体重をかけて回転の支点を作るかによっても変わります。
しかし、ロッカーによって接水長が短くなることは、ターン性能を左右する大きな要素の一つです。

水圧が掛かる範囲も変わる
ロッカーが弱いボードでは、水圧は比較的長い距離にわたってボトムを支えます。
そのため、安定した走りになり、高いスピードを維持しやすくなります。
一方、ロッカーが強いボードでは、水圧がしっかり掛かる範囲は足元付近に集中します。
つまり、プレーニングしている部分が短くなり、ボード全体が向きを変えやすくなるのです。

レールが働く位置も変わる
ターンでは、レールが水を受け止め、横方向へ水を押し出すことでボードの向きを変えています。
ロッカーが弱いボードでは、水に接しているレールが長くなるため、その長いレール全体が抵抗として働きます。
そのため、方向を変えるには大きな力が必要になります。
一方、ロッカーが強いボードでは、実際に強く働くレールは足元付近に集中します。
その結果、小さな力でもボードの向きを変えやすくなり、
「動きが軽い」
と感じるのです。

曲がりやすい=良いボードではない
ここが最も重要なポイントです。
ロッカーを強くすれば、確かに曲がりやすくなります。
しかし、その一方で接水長が短くなり、水圧を受ける面積も減るため、スピードは落ちやすくなります。
逆にロッカーを弱くすると、スピードは出やすくなりますが、ターンにはより大きな力が必要になります。
つまりロッカーとは、
「曲がりやすさ」と「スピード」のバランスを決める設計
なのです。

数ミリがボードの性格を変える
だからトップシェイパーは、単純にロッカーを強くしたり弱くしたりしているわけではありません。
そのサーファーが、
どんな波に乗るのか。
どんなラインを描きたいのか。
どんなターンをしたいのか。
それらを考えながら、数ミリ単位でロッカーを決めています。
ロッカーは、単に「曲がるため」のものではありません。
スピード、回転性、安定性、そのすべてのバランスを決める、サーフボード設計の中でも最も重要な要素の一つです。
その数ミリが、一本のボードの性格を大きく変えてしまうのです。

https://ogmsurf.com/?p=44650

Kamakura today マリンアスリートよりOGM SHAPEから抜粋
18/06/2026

Kamakura today
マリンアスリートより
OGM SHAPEから抜粋

OGM SHAPEコラム Vol.4「なぜ速いボードほど難しくなるのか」

前回、サーフボードには

・浮力
・揚力

という二つの力が働いているという話をしました。

浮力はボードの容積によって生まれる静的な力。

それに対して揚力は、水流によって生まれる動的な力です。
https://www.namidensetsu.com/news/namidensetsu/624154

住所

津西1-1/16
Kamakura-shi, Kanagawa
248-0034

営業時間

月曜日 14:00 - 20:00
水曜日 14:00 - 20:00
木曜日 14:00 - 20:00
金曜日 14:00 - 20:00
土曜日 14:00 - 20:00
日曜日 14:00 - 20:00

アラート

マリンアスリート Marine Athleteがニュースとプロモを投稿した時に最初に知って当社にメールを送信する最初の人になりましょう。あなたのメールアドレスはその他の目的には使用されず、いつでもサブスクリプションを解除することができます。

事業に問い合わせをする

マリンアスリート Marine Athleteにメッセージを送信:

共有する