22/05/2026
【GOLF DOMを読み解く~1922年創刊 86】
●第1回関東関西対抗試合は男子関東大勝、女子は引き分け
ゴルフドム1927年10月と11月は合併号になっている。11月に行われた「関東関西対抗戦と、「関東対関西レディース競技」を特集している。関東と関西の当時の「ライバル対決」の様子を紹介したい。
11月2日に茨木CCでまず関東対関西レディース競技が行われた。
「代表的婦人ゴルファーのトーナメントのない今日、この試合は唯一の晴れの試合」というのが、当時の大会の位置づけになっている。
試合は東西8人ずつが出場。午前はシングルス8試合、午後はダブルス4試合が行われた。シングルスで優位に立ったのが関西。結果だけ記載されているが、5アップ、2ダウン、1オールスクエアで、トータルで関西が3アップした。「(第1試合の)三井夫人(関東)と西村夫人(関西)の対戦は両軍の主将株のみならず、日本チャンピオンを決する観あり」と評している(西村夫人の勝ち)。
ダブルスでは一転、関東が奮起した。関東の三井、赤星文両夫人が関西の西村、山口両夫人に勝利するなど、関東の3アップ、1オールスクエアで圧勝。3-3のタイとなり、朝香、久邇両宮妃から下賜された優勝杯は「保留」となった。
11月6日には、同じ茨木CCで男子の関東対関西対抗戦が行われた。その直前、11月3日に行われた関西オープンに参加した関東勢には大谷光明主将や川崎肇、赤星四郎、六郎らトップアマが参加している。関西勢には高畑誠一、ゴルフ設計家で垂水、鳴尾などを手掛けたクレーン兄弟らが名を連ねている。
男子は10人ずつが参加。午前はダブルス5試合、午後シングルス10試合が行われた。ダブルスでは赤星六、大谷組、川崎、赤星四組が勝つなど関東がトータル3アップとリードを奪った。シングルスでも関東勢が関西勢を圧倒し、7アップ、3ダウンとし、トータル7アップで関東の勝利となった。
同誌のまとめとして「かくして第1回関東関西対抗試合は関東方の大勝に帰したが、関東方が古いゴルファーを多く持つ点からみて、日常の練習ぶりからみて当然の結果であり、必然の結果であろう。関東方がベストメンバーでまじめなプレーぶりを見せたのは、関西方の徳とすべき点であらる」と関東方をほめ「しかし優秀なプロフェッショナルを持つ関西に優秀な選手が出ないわけがない」と、関西の今後に期待もしている。
関東の「古いゴルファ―」というのは、ゴルフ歴の長いベテランという意味だろうか。そういうゴルファーは関西の方が多そうに思うのだが、世代交代中だったのだろうか。
今でも様々なスポーツで見られる関東、関西の「ライバル」関係、100年前からゴルフでも始まっていた。
(文責・赤坂厚)
★GOLF DOM(ゴルフドム) 1922年11月創刊。阪神ゴルフを引き継ぎ、日本初の本格的な全国ゴルフ専門雑誌。創刊当初は、日本初のプロゴルファー福井覚治が福井覚次郎名で編集兼発行人となっていた。
※写真は「ゴルフドム」1927年10月&11月合併号(JGA所蔵)
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