26/08/2026
身体の不調は、本当に「突然」でしょうか?
― 自分の身体を「乗りこなす」ということ ―
8月の終わりから9月。
まだ暑い日が続いていますが、朝晩の気温や湿度、日の長さなど、身体を取り巻く環境は少しずつ変わり始めています。
私はこの時期の身体を、分かりやすく
「小さな時差ボケ」
のようなものだと考えています。
本人はまだ夏のつもりでも、身体は無意識に環境の変化を受けながら、次の季節へ適応しようとしている。
そして、こうした変化が一つのきっかけとなって、
もともと腰痛がある人は腰に違和感が出たり、
膝に不安がある人は膝が気になったり、
お腹が弱い人はお腹の調子を崩したり、
頭痛が出やすい人は頭が重くなったり。
その人がもともと持っている「弱いところ」が、表に出てくることがあります。
もちろん、季節の変化がその症状の原因だと断定することはできません。
ただ、私が長くクライアントの身体を見ていて大切にしているのは、
「痛くなった日」だけを見ないこと。
その少し前に、
何か生活が変わっていなかったか。
仕事が忙しくなっていなかったか。
睡眠が変わっていなかったか。
季節や環境が変わっていなかったか。
身体は突然変わったように見えても、その前から何かが少しずつ変わっていたのかもしれません。
先日、長く通っていただいているクライアントから、
「季節の変わり目だから、今月はこんなに汗をかくメニューなんですね。気がついたら、もう秋ですもんね。」
と言われました。
毎年レッスンを続けているうちに、メニューの変化から季節の変化まで感じていただけるようになった。
私はこの言葉が、とても嬉しかったです。
なぜなら、ARMが目指しているのは、
ずっと身体を「良い状態」にしておくことだけではないからです。
自分は、どんなときに調子を崩しやすいのか。
腰なのか。
膝なのか。
お腹なのか。
頭なのか。
そして、そうなったときに、自分には何をすると良い反応が出やすいのか。
それを一つずつ知っていく。
すると、
「また突然、調子が悪くなった」
から、
「そろそろ、このパターンが来るかもしれない」
へ変わっていきます。
準備することもできる。
早く気づくこともできる。
そして、自分に合った戻し方を試すこともできる。
私は、これを
「自分の身体を乗りこなす」
と表現しています。
身体を一つの「良い状態」に固定することではありません。
変化する自分の身体を知り、
その時々の身体に合わせて、自分で対応できること。
今回クライアントにお送りしたBODY BOOKも、そのための一冊です。
書いてあることは、
身体を動かす。
冷やしすぎない。
湯船で温める。
という、とても普通のこと。
でもARMが大切にしているのは、
「何をするか」だけではなく、
「なぜ、この人が、今それをするのか?」
ということです。
BODY BOOKには、そんな一人ひとりの身体について見つけたことを残しています。
自分の身体を知る。
自分の変化を知る。
そして、自分の身体を乗りこなす。
それが、ARM TOKYOの考えるコンディショニングです。