03/09/2026
スペインで面白いと感じるのは、公式戦がホーム&アウェー方式で行われるため、チームによってグラウンドのピッチサイズが大きく異なるという点だ。このピッチサイズの違いは、戦術やチーム作りだけでなく、選手一人ひとりにも大きな影響を及ぼす。
技術には優れているが体格やフィジカルに恵まれない選手。逆に、体格やフィジカルは優れているが技術面ではそこまでではない選手。選手それぞれに異なる長所と短所があり、それを踏まえたうえでピッチサイズを考慮することは、僕が短期・長期でスペインに送り出す選手のチーム選びにおいて重視しているポイントの一つである。
渡航前に直接プレーを見られる選手もいれば、ヒアリングや映像だけで判断せざるを得ないケース、あるいは現地に来てから初めて実情を把握するケースもある。状況はさまざまだが、基本的には渡航前にできる限り把握しておくことがベストだと考えている。
ただし、カテゴリーが高いから、ネームバリューがあるから、といった理由だけで選手を送ることはしない。
例えば、技術はあるものの体格やフィジカルに恵まれず、デュエルの部分に弱さを抱える選手。こうした選手が短期で来る場合、あえてピッチサイズが小さく、プレッシャーが早くボディコンタクトの多い環境のチームでトレーニングさせるという選択もアリだと考えている。
しかし、これが長期になると話は変わってくる。ただでさえ海外というアウェーの環境で自分の長所を発揮しづらい状況に長くいれば、ストレスはさらに増していく可能性がある。長所を発揮しながら短所にもチャレンジできる、適切なレベル感の環境こそが重要になってくる。
そして長期で来る選手にとって特に重要なのが、試合でプレーできる環境である。とりわけGKのように枠がひとつしかないポジションでは、この点が一層重みを増す。
各選手の目的、能力、心理面、伸びしろの把握と予測、そして本人に適したカテゴリー・レベル・環境の見極める、スペインでチャレンジする際は、ぜひこれらの視点を参考にしてみてほしい。
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