04/04/2025
○エコロジカルアプローチとは?
近年、欧米を中心に急速に広まっている「運動学習・スキル習得」理論のことを指します。人の運動行動がどのように行われ、どのように学習されていくか、それらを科学的に分析し、仕組みを解き明してきたアプローチ法です。
○考え方
・人=水と同じように周囲の環境に適応するシステム
・運動学習=急激に学習が進む・停滞する・落ち込む過程がある「非線形的な」プロセス
・学習を主導するのは=練習環境にデザインする用具やルールなどの制約
○アプローチ法は?
運動を引き出す重要な制約を環境に設けます。具体的には「使用する用具」「コートサイズ」「人数比率」「ゴール方式」などが設ける制約です。こうした制約を巧みに操作することで、人の適応行動としての運動学習を引き出します。
○テニスのバックハンド習得の例
・伝統的アプローチでは…腕の振り方やひじの角度など技術指導や反復練習。手本を見せる、言葉での指導が主なアプローチ法。
・エコロジカルアプローチでは…バックハンド側のスペースをあえて大きくし、制約を設ける。「勝つにはバックハンドが有効である」という環境を設定することで、自然とスキルを習得出来るようにする。
○なぜ広まっているのか?
多くの実証研究で、伝統的アプローチを凌ぐ学習パフォーマンスを見せていることから、オリンピック競技の指導や、各国スポーツ協会での指導者育成プログラムなどに波及的な広がりを見せています。
○レッカーズの環境設計は?
・人的環境-先生は介入しすぎずファシリテーターとして「観察する・見守る」ことを重視します。
・物的環境-遊具やプログラムは安全性が高く思わず「やってみたくなる」設計配置にしています。
・社会的環境-力の配分が調整されることで仲間と自然に勝ち負けを競い、互いに教え合うことができる環境です。
遊具やコート、人数設定の他に『全員が勝ち負けできるルール設定』など、様々な角度からエコロジカルアプローチを行っています。
○レッカーズでは「主役は子ども」です。
教師が正しい動き方を言葉で説明する従来の指導法ではなく、環境設計により自然に子どもたちの動きを引き出すオランダ体育の指導法『エコロジカルアプローチ』を土台にすることで、教えなくとも、子ども自身で選択し考え、試行錯誤の中で成長する機会を最大限に作り出すことが出来ます。
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