肥後・新陰流 東京稽古会

肥後・新陰流 東京稽古会 戦国時代の武芸者、疋田豊五郎(疋田文五郎)が細川藩に伝えた新陰流兵法(剣術)を稽古する、肥後・新陰流東京稽古会のfacebookページです。

『肥後・新陰流』とはその名前の通り、江戸時代に肥後細川藩(現在の熊本県)に伝わっていた新陰流剣術の事です。江戸時代には肥後藩でもっとも盛んな流派でしたが、今では熊本県と三重県に形を伝える人がわずかに残るのみです。現在、剣術(太刀)の形18本と小太刀の形5本を伝承しています。
一般的に疋田豊五郎の流派は「疋田陰流」と呼ばれていますが、実際に「疋田陰流」と名乗った門人はいなかったようで、特に熊本では昭和半ばまで流派名は「新陰之流」「新陰流」と名乗っています。

上野喜三右衛門景本の天狗書肥後細川藩の新陰流初代は上野左右馬助です。その息子、喜三右衛門景本(夢醒)が元禄4年に上野織助に発給した天狗書秘伝之巻がネットオークションに出品されていました。元和年間の上野左右馬助の伝書が行方不明となっているので...
14/06/2025

上野喜三右衛門景本の天狗書

肥後細川藩の新陰流初代は上野左右馬助です。その息子、喜三右衛門景本(夢醒)が元禄4年に上野織助に発給した天狗書秘伝之巻がネットオークションに出品されていました。

元和年間の上野左右馬助の伝書が行方不明となっているので現存最古の肥後藩系新陰流伝書です。この伝書から肥後藩新陰流について色々な事が判明しました。

 先日、ヤフーオークションで上野左右馬助の次代、喜三右衛門景末(※1)が元禄4年(1693)に上野織介へ発給した天狗書秘伝の巻が出品されていました(以下景本伝書。図‐1)  剣道五百年の著者、富永堅吾が所.....

04/04/2025

新陰流開祖、上泉信綱時代の伝授巻『謀略の巻』についての小論です。

謀略の巻は新陰流初期の各派に存在しましたが、柳生系ではおそらくこの名称では伝えていなかったため、新陰流の伝書としては知名度は低いと思われます。

簡単に言ってしまうと謀略の巻の内容は、謀殺が一般的だった乱世の時代における護身の心得です。後世の柔術などと類似の内容も見られ、一刀流や天流などにも同様の伝授巻が見られます、しかし新陰流以前の流派(新当流、中條流、念流など)には同様の伝授巻が見られません。上泉信綱が最初に伝授巻としてまとめた可能性もあります。

謀略の巻とはなんなのか、新陰流初期の各派に見られる謀略の巻、および新陰流より後の他流派の類似の伝書と内容を比較して考察しました。また、各派の比較から上泉信綱当初の謀略の巻内容を推測しています。

専門家では無い人間がまとめたものなので読みづらい点やわかりにくい点は多いと思いますが、現在まで武道史であまり論点となっていない内容であまり知られていない史料も紹介できていると思います。
(リンク先のWEBページでダウンロードできます。pdfファイルで二十数ページあります)

一 新陰流謀略の巻について  2025年4月4日公開(PDFです)

永青文庫(細川家に伝来した文書類)の近世から近代の文献(※)が重要文化財に指定されるそうです。重要文化財に指定された文書中には兵法書も多くあり、疋田豊五郎から長岡与九郎宛の新陰之流目録、豊五郎から細川忠利宛の新陰流槍術の目録も含まれています...
31/03/2025

永青文庫(細川家に伝来した文書類)の近世から近代の文献(※)が重要文化財に指定されるそうです。重要文化財に指定された文書中には兵法書も多くあり、疋田豊五郎から長岡与九郎宛の新陰之流目録、豊五郎から細川忠利宛の新陰流槍術の目録も含まれています。
※中世の文献は既に重要文化財に指定されているそうです。

↓発表資料リンク
https://www.kumamoto-u.ac.jp/daigakujouhou/kouhou/pressrelease/2024-file-1/release250321-1.pdf

南伊勢町公式のインスタグラムで剣祖祭の写真が投稿されていました。肥後新陰流の三学や猿飛、小太刀の写真もありました。
02/09/2024

南伊勢町公式のインスタグラムで剣祖祭の写真が投稿されていました。
肥後新陰流の三学や猿飛、小太刀の写真もありました。

https://news.yahoo.co.jp/articles/782d35663f61f266f4128e181b03de45ec6d8be2
26/08/2024

https://news.yahoo.co.jp/articles/782d35663f61f266f4128e181b03de45ec6d8be2

 現代にも受け継がれる剣術の祖とされる愛洲移香斎をたたえる「剣祖祭」が25日、移香斎のふるさと三重県南伊勢町で開かれ、全国から集まった剣士たちが腕前を披露しました。  移香斎は南北朝時代に、現在の

26/08/2024
24/08/2024
肥後細川藩の最後の新陰流師役の一人で、大日本武徳会剣道範士となった和田傳は大日本帝国剣道形(現在の日本剣道形)が制定された際に25人の調査委員会の内の1人として選ばれました。こちらは剣道形が制定された際に武徳会長から和田傳へ送られた感謝状で...
24/01/2024

肥後細川藩の最後の新陰流師役の一人で、大日本武徳会剣道範士となった和田傳は大日本帝国剣道形(現在の日本剣道形)が制定された際に25人の調査委員会の内の1人として選ばれました。
こちらは剣道形が制定された際に武徳会長から和田傳へ送られた感謝状です。

東京稽古会活動報告今年度は東京稽古会としての活動は再開された剣祖祭への参加のみとなりましたが、調査および資料収集に関してはいくつか成果がありました。ここで調査研究報告を兼ねて説明させていただきます。1,和田家資料 今年初めにネットオークショ...
12/12/2023

東京稽古会活動報告

今年度は東京稽古会としての活動は再開された剣祖祭への参加のみとなりましたが、調査および資料収集に関してはいくつか成果がありました。ここで調査研究報告を兼ねて説明させていただきます。

1,和田家資料
 今年初めにネットオークションで旧肥後藩新陰流師範、和田家の史料が大量に出品されておりました。一部は東京稽古会で入手できましたが、武術伝書類の多くはバラバラに落札され、散逸する事となってしまいました。
 和田家の行方についてはある程度調査してはいたのですが、昭和四十年代の住所記録までしか追跡できず、当時のご自宅もすでに存在していませんでした。史料が売りに出されたということは残念です。
 ともあれ、明治以降、近代資料のほとんどは当会で入手できましたので、いくつも発見がありました。整理と調査が進みしだい順次報告していきたいと考えております。(量が大量のため、手も足りずいまだ整理中です)

 江戸時代の文献では、和田家の知行関係の文書、絵目録、特に和田金右衛門(平也)の英名録や疋田豊五郎の目録写、上野景根聞書、明治期の門人帳など、重要な文書を散逸してしまいました。一部の位詰目録など外国の武道研究家の方が落札されていたり、新陰流関係の方が落札されているのを確認しておりますので、行き先がわかったものについては調査協力依頼をしたいと考えております。

2,春将館収集史料
 鹿児島県の春将館髙島先生より申し出があり、春将館で収集されていた肥後藩新陰流関係史料を当会へ譲っていただきました。高嶋先生、貴重な史料をお譲りいただき、ありがとうございました。
 幕末から明治の横田清馬関連の伝書や門人帳、および肥後藩飛び地、鶴崎の速水家新陰流の支部で出された伝書等です。
 横田家の史料は明治以降では、江戸期の目録や明治期の横田家の入門帳や横田清馬(西山翁)が出した指南免許と思われるものなど、非常に貴重なものが含まれております。
 鶴崎の伝書は速水家門人で明治以降まで新陰流を指導していた鏡英次が出したものです。鶴崎は大分県ではありますが、江戸時代には肥後細川藩の飛地、参勤交代の通行点の港でした。鶴崎の幕末に学者としても有名な毛利到(空桑)の道場がありました。彼は武芸者でもあり速水家の支部道場を運営しています。そこでは空桑や鏡といった速水家の高弟たちが指導していたようです。この灌頂極意を与えられた首藤猛馬も毛利空桑の門人帳(学問)に名前があります。猛馬の兄弟と思われる人物(彼は鏡よりさらに上の免許を得ています)も入門しており、当時鶴崎付近の住民が速水家支部道場で新陰流を学んでいた事がわかっています。
 また、速水八郎兵衛の外物謀略之巻の断簡もあり、この断簡は以前東京稽古会で収集していた断簡と一連のもとのと思われます。

3,肥後藩士先祖付ほかの調査
 肥後藩の先祖付は藩が所蔵していたものが永青文庫に現存しており、コピーの閲覧が熊本県立図書館で可能です。昨年から先祖付の調査を継続しており、時習館新陰流師範関係の先祖付は九割ほど確認出来たと思います。近いうちに整理してご紹介出来ればと考えております。

4,諸藩の疋田系新陰流調査
 疋田豊五郎系統の新陰流は、全国各地に伝わっていますが、各藩の記録を確認してその伝播や伝承者等について継続して続けております。地域で言えば中国地方(岩国、鳥取)、九州(福岡、柳川)、四国(今治、徳島)、それから水戸藩や紀州藩などの記録を調査しております。これらの地区についてもいくつか発見がありました。来年度も調査を進めていき、そのうち発表出来れば、と考ええております。

住所

三重県度会郡南伊勢町
Watarai-gun, Mie
516-0101

アラート

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