01/09/2026
狩猟とは関係のない話ですが、皆さんは日本の出版社がどのようなビジネスモデルで動いているかご存知でしょうか?
一般的な出版社は、大量印刷ができる「オフセット印刷」によって、何千、何万冊という本を印刷します。しかし、この本が読者に売れて初めて売上が入るという仕組みではありません。
実は、書店と出版社の間には、本を取り繋ぐ「取次店」という物流会社が入っています。
出版社は印刷した本を、この取次店に納品した時点で、納品した冊数分の売上が入ってきます。
仮に、1000円の本を1万冊納品したら、その瞬間に1000万円がドカンと入ってくるわけです。
さて、日本の出版業界には「返本」という独特のシステムが存在します。
これは「売れない」と判断した本を、書店が取次店へ送り返すことができる制度。
そして、返本を受けた取次店は、「売れなかった分、先に支払った代金を返してくれ」と出版社に返金請求を行います。
ですが、出版社としては一度入ってきたお金をそう簡単に返したくはありません。
なぜなら、その金はすでに次の運転資金に使われてしまっているからです。
そこで出版社はどうするかというと、間髪入れずに「次の新著」を刷って取次店に納品し、その新しい本の売上で返本代金を相殺します。
奇跡的に本がヒットすれば、この返本相殺ルートから抜け出せますが、売れなければひたすら新著を出し続けなければなりません。
まさに地獄のような自転車操業。
一方、少人数体制や、弊社のような社長一人+外注で運営する出版社は「独立系出版社」や「ひとり出版社」と呼ばれており、近年じわじわと増えている出版社スタイルです。
こうした独立系出版社で、先述のような大手取次店のスキームに乗っているところはごく少数。
多くはカフェや独立系書店への独自流通網を持つか、弊社のように受注生産型の「オンデマンド印刷」を活用するのが主流です。
この方式であれば、返本に怯えて無理な出版計画を立てる必要もありません!
……が、当然ながら「逆の地獄」もあります。
このビジネスモデルでは、本が実際に売れなければ売上は1円も入ってこないため、資金管理としてはかなりシビアです。
例えば、3ヶ月間、外注さんと共に死に物狂いで作り上げた本の翌月売上が「数千円」なんてことも普通です。
そこで弊社では、Amazon KDPなどの仕組みをフル活用しています。
KDPであれば、アマゾンが受注して印刷、発送、売上管理まで行うため、弊社は在庫管理などを行う必要がありません。
書籍データを入稿さえしたら、後は「月商数百円」であったとしても、販管費は「0円」なので黒字にはなるわけです。
この仕組みによって、弊社では夏場は全リソースを集中して本を仕込み、秋と冬の猟期は狩猟ツアーや新規事業に全集中するというビジネスモデルを組み立てています。
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