14/06/2026
T12-C理論(4DMotion Training System)で時空間や重力と神経系統(脳)を美しく共鳴させる
(*4DMotion Training System=T12-C理論を具現化した運動[トレーニング]法)
今回は、当施設のトレーニングのより核心的な部分に、触れてみたいと思います。
当施設のトレーニングでは、身体と身体を取り巻く環境(重力などの外力)との相互作用(調和)にも着目している事が大きな特徴です。
最小限の努力感で最大限に身体能力(機能)を発揮して頂く方法と、言い換える事が出来るかも知れません。
当施設では、身体と環境の調和を、身体重心位置(身体の重さの中心)の動きで分析、また評価をしています。
一つの例を上げさせて頂きます。
野球の米メジャーリーグは、日本人選手の歴史的な活躍により、現在国民的な大人気です。
ヒットを量産し、メジャーリーグの歴史に名を刻まれたイチロー選手、メジャーリーグを象徴するホームラバッターで大谷翔平選手とMVPを争ったアーロン・ジャッジ選手、メジャーリーグ一年目で、ホームラ王をジャッジ選手と争っていた村上宗隆選手(怪我で一時離脱)、タイプこそ違え、メジャーリーグを代表するバッターは、バットを下から上へ掬い上げる様な放物線(曲線)の軌道を描くアッパースイングといわれるスイングを基本にしています。
日本の野球では、構えた位置からバットをボールへ向かって真っ直ぐ(最短距離で)振り下ろす、考え方や指導法が長く続いていたそうです(現在も進行中?)。
しかしながら、実は重力や時間という概念がバットに働きますと、最短距離は『最短』ではなくなります。
アッパースイングの本質は、振り上げる(スイング後半のバットが上昇する)部分ではなく、スイングの初動(バットを高く構えた位置から振り下ろす瞬間)から中盤(スイングの最下点)に向けての部分です。
物理学の世界では、この様な軌道をサイクロイド曲線(最速降下曲線)と呼んでいます(*先程のお三方とも軌道に多少の差異は有ります)。
落下するバットをジェットコースターに例えますと、最短時間でスタート(最高点)からゴール(最下点)へ到達する軌道です(*垂直落下を除きます)。
バットを加速させる事とともに、速度や軌道の異なるボールにタイミング合わせる事にも非常に有利な軌道です。
サイクロイド曲線状の軌道でバットをスイングする為には、バットの動きと身体操作(身体重心位置の上下動)を同調させる必要性が有ります。
メジャーリーグの大柄な体格の選手で有っても、決して力ずくでバットを振り回している訳ではございません(相当な技術が必要です)。
その方の動作の傾向は、歩行動作に集約される(歩き方に現れる)と言われています。
歩行中、人の身体重心位置は上下動を繰り返します。
医療の分野では、歩行のパフォーマンスの本質を、重力を利用して身体重心位置を落下させつつ、水平方向へ移動させる部分(並進運動)と定義しています。
重心位置の上昇は、位置エネルギーの回復(落下の為のエネルギーの充填)で有り、リカバリー動作(移動の為の準備)と定義もされています(ジェットコースターの登り下りをイメージして下さい=下りが人の歩行のパフォーマンスの部分に当たります)。
メジャーリーグの山本由伸投手の投球動作、また女子レスリング世界選手権16連覇の吉田沙保里選手の高速タックルの動作なども、動作の初動から中盤にかけて、身体重心位置がサイクロイド曲線に近い軌道を移動しています。
数年前の分析ですが、大谷翔平選手のスイングの軌道は、サイクロイド曲線その物でした。
サイクロイド曲線は、どの高さからスタート(落下)しても、最下点までの到達時間は同じ(等時性)という面白い特性も持っています。
当施設へはゴルファーの方も多くお見えに成りますが、飛距離や再現性を求めて頂く上で、クラブ操作と身体操作の双方において、この軌道には非常に大きなメリットが有ります。
対人のスポーツ競技に取り組まれている方々におかれましても、この軌道は相手より速く動いたり、相手やボールにタイミングを合わせる、また逆に外したりする事にも非常に有利に働きます。
武道において、年老いても益々云々といったお話しも聞かれますが、身体の衰えは、いくら抗おうとも、逃れる事の出来ない現実で有り、実践者の方で有れば、日々感じていらっしゃる事だと思われます。
年老いて益々云々というお話しがもし現実に有るのだとしたら、年齢を重ねても絶対に変わらない何か(身体に働く重力などの力)を利用する方法でしか実現し得ないと、当施設では考えています。
環境に抗う方向性の取り組みとは、対極に有る考え方と言い換える事が出来るかも知れません。
T12-C理論に基ずく身体操作(トレーニング法)は、身体重心位置がサイクロイド曲線状の軌道を移動する動作と整合(親和)性が有り、スポーツ競技パフォーマンスの向上や、日常生活動作を楽にする、また機能改善(最大限機能を発揮する事)などの側面で非常に優位性が有ります(当施設ホームページのコラムなどもご参照下さい)。
サイクロイド曲線状の軌道を重心位置が移動する身体操作は、パフォーマンスの向上や機能改善に於ける、現時点での一つの解で有ると、当施設では考えています。
重い物を上に持ち上げて、身体パフォーマンスを向上させ様とする取り組みは、当施設の考え方とは真逆の方向性で、当施設の様な取り組みでは、マイナスの方向に働いてしまいます(総じて力を込めて身体を緊張させる様な取り組みも同様です)。
歩行動作は、脊髄の歩行生成器官(単純なリズム運動を司る器官)で多くを制御されています。
どの高さ(位置)から落下しても、最下点までの到達時間が同じというサイクロイド曲線の特性(等時性=理論上リズムの乱れが生じない特性)は、身体の潜在能力(無意識下の機能)を引出す事にも非常に有利に働きます(=スポーツ競技や武道などで、リズムや拍子が大切とされる一つの理由で有ると、当施設では考えています)。
お話しは少し変わりますが、新しく開発されたAIの性能が、現在何かと話題に成っています。
話題の中には私達にとって余り喜べない、また非常に悲惨なお話しも…
現時点でAIは未だ意識を持っていません。
問いを入力しなければ、解答も出力はされません。
どんなにAIの性能が向上したとしても、そこから導き出される解答の質は、未だ問う側の人間に委ねられています。
道具は自身の認識を写し出す鏡と言った印象でしょうか。
AIと当施設のトレーニンマシーンが重なります…
取り組み全体の構造をご理解頂き、マシーンから最大限効果を引出して頂ける様、今後も発信をさせて頂ければと思います。🙇♂️
https://www.bluewind.fitness/